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病院 救急車から担架で運ばれるチョウとモニカ。チョウが担架の上で興奮気味に手足をばたつかせながら看護婦にお願いしている。 チョウ その女性を先にしてください。 廊下で心配そうに病室を見つめるシンとイボンヌ。 シン 二人の愛はユーターンするな! 思いついた様にペンと紙を取り出し何かをかきだすシン。 イボンヌ 小説の話ししてるの? シン どっちもさ! 現に冒険王は彼女を誤解している! キャミーは哀れでもあるのさ。 日本軍の仲間割れから駅のホームに毒ガスが撒かれホームにいた人々が次々と毒にやられキャミーもぐったりと倒れる。冒険王は彼女をかかえて線路をひた走る。やってきた機関車に乗るが、運転手を突き落としたので終点を越えて大暴走。慌てる冒険王にキャミーはなぜ自分を助けるのかと尋ねる。冒険王は自分の気持ちを伝える。機関車は路地や民家に突っ込みやっと停まる。 病院 包帯をまかれてベッドに寝ているモニカ。 医者 モニカさん、あなたはエレベーターの中で衝撃をうけたが大丈夫だ。 少し休めば退院できる。 病院の廊下 シンがパソコンをチョウの病室に運んでいると医者が並んで話し掛ける。 医者 それをチョウさんの部屋へ? シン ええ、チョウさんに物語を終わらせてもらおうと思って。 医者 チョウさん夫婦は面白いね! 彼が奥さんを入院させたのに、彼女に本当の事を教えたらだめだと 言うんだ。 シン お互い少々言い分があるんですよ。 医者 おかしくないかね? シン ロマンスですよ! チョウの病室 ベッドで目を覚ますチョウ。自分にもたれるようにベッドに突っ伏して寝ている女性に驚く。 チョウ モニカ?モニカ! 女性は寝ぼけて握ってるチョウの手を握り返す。寝顔を見るチョウ。 チョウ イボンヌか? シンがパソコンをもって入ってくる。急いで寝たふりをするチョウ。手を握り合い寄り添って眠る二人にシンはショックを受け、持っていた原稿を床に落とす。すぐに拾い集めようとするがたまらなくなって部屋を飛び出すシン。薄目で様子を伺っていたチョウが焦ってイボンヌを起こす。 チョウ 起きろ!起きろよ。 シンを連れ戻してくれ。 イボンヌ 彼来たの? チョウ ああ、まだ廊下にいる。早く! 病院の廊下 ふて腐れ顔で歩くシンをイボンヌが追いかける。 イボンヌ どうしてさっさと出て行っちゃうのよ? シン 俺が行ったって?バーカ! イボンヌ 違うの?じゃなんでコンピューターがあるのよ? シン なんでコンピューターに聞かないんだよ?じゃあな! イボンヌ なにイライラしてるのよ? シン 君は醜悪だったからね、今はもっと醜悪だよ、わかるか? 俺は醜悪な奴が嫌いなんだよ。 イボンヌ ちょっとは恋愛気分にさせてくれてもいいじゃない? シン チョウさんとこ行ってろよ。 去っていくシンを見ながらクスッと笑うイボンヌ。 イボンヌ 嫉妬してる。 ルンルンと病室に戻るイボンヌに松葉杖で追いかけてきたチョウが慌てる。 チョウ シン行っちゃうぞ。なんで笑うんだ。 おい、シン! チョウの病室 チョウが病室の中を松葉杖で歩きながら二人に指示する。パソコンの前にシン、隣でイボンヌが紙に書き込んでいる。 チョウ 残りの冒険王のストーリーの進め方がわかったんだ。 イボンヌは書き留めておいてくれ。 シンは俺が話しただけ打ち込んでいってくれ。 できるだけ早くストーリーを終わらせような! ロン将軍は死んだが冒険王とシンは箱のありかを探しつづけた。 彼らは自分達以外に頼るものはなかった。 イボンヌふと顔を上げてニィーと笑いながらシンに小声で話し掛ける。 イボンヌ なんで眼鏡しないの? シンは目をあわさず画面を見たまま。 シン 何も見たくないから。 イボンヌ 傷ついた? イボンヌを無視してチョウの方に振り返るシン。 シン 僕そんなセリフ言いました? チョウ 言ってない、言ってない。 歩きながら話し出すチョウ チョウ 大使館から盗んだ書類には4文字が書かれていた。「正義日報」 そう、彼らはついにこの新聞社にたどり着いた。 「正義日報」に用心棒として潜り込んだ冒険王とシンは箱のありかとその威力を目の当たりにする。一方、かつて箱の威力により滅亡にあった塩賊の残党が箱奪回をもくろみ、「正義日報」を襲撃する。冒険王の活躍もあり校長は助けることができたが、シンは捕らえられてしまう。日本軍実験場に殴り込む冒険王は忍者を倒しお相撲さんを倒しシンを助け出す。箱とともに逃げる校長とヤンヤンを塩賊のボスハン・シンが襲う。キャミーの助けもあり箱を開けたハンは醜い怪人と化し校長を殺してしまう。駆け寄るシン。場を立ち去ろうとするキャミーとみつめ会う冒険王。 チョウ 冒険王はついにこの冷酷な彼女と別れてしまった。 空はまだ闇が支配しているが、冒険王知っていた。 日が昇れば新たなる戦いが始まるであろうことを。 彼は未来を告げる箱を求め続けるのであった。 モニカの病室 医者 クァンさん、今日は散歩できますよ。 モニカ 先生、病院へは誰が連れてきてくれたのか教えていただけません? 医者 旦那様のチョウ・シキットさんですよ。 でも彼から言うなと口止めされていたんですよ。 あなたを連れてくると自分のケガをほっといて、 まずあなたを診てくれと頼むんですよ。 かなり気にしてましたよ! 今隣の病室にいますよ。 チョウの病室 車椅子で病室に入るモニカ。チョウ眠って寝言を言う。 チョウ お別れだな!とうとうお別れだ。 やさしくチョウを見ながらモニカはパソコンの前の原稿を見る。 モニカ どうしてこんな書き方するのかしら! でもこの女も確かに悪かったわ。 モニカペンを取り原稿に書き加えていく。 モニカ キャミーは冒険王と別れた後、そうとわかっていながらも冒険王と同 じ道を進んで行った。彼らの冒険は空へと向かい、箱の秘密に彼等は どんどん近づいていった。空から下を見下ろしキャミーはあることで 胸がいっぱいになった。 それは箱ではなく、冒険王だった。 キャミーは箱とともに日本軍用機で聖書のもとへ向かうが冒険王たちのワナだった。まんまと目的地に向かうはずが怪人ハンに襲われる。パラシュートで逃げた冒険王たちは万里の長城で聖書への入口をみつける。そこへ再びハンが現れ聖書を奪おうとする。争ううちに箱が開いてキャミーが消えそうになる。助けようとするが一緒に消えそうになる冒険王とシン。キャミーは再度箱の力でハンを道連れに自分を消すよう冒険王に頼む。躊躇する冒険王の前で箱を開けるキャミー。無残に消えるハン。神々しく消えるキャミー。落胆するも冒険王は箱を祭壇に収める。様々な未来を映し出す。(物語「冒険王」おわり) 病院 病院の廊下を歩くイボンヌとシン。ちょっと不機嫌なイボンヌ。 シン 何処行ってたんだよ? イボンヌ 食事よ。 シン 男と?女と? イボンヌ クラスメートとよ! どっちにしろ知らないんだから聞かないでよ、疲れてるんだから。 シン 飯で疲れるのか? 廊下を走っていく二人。病室では車椅子のモニカと松葉杖のチョウが向かい会っている。 チョウ 俺の方が元気みたいだな。 モニカ あなたの小説の最後変えちゃったの。怒らない? チョウ ああ、よかったよ。女の子がかわいかった。 微笑みあう二人。チョウ書類を取り出す。 チョウ 離婚届にサインしておいたよ。君の番だ。 モニカ なんでサインしたの? チョウ 女の子の喜ばせ方なんて知らないし。 サインしてきみが幸せになるなら・・・ そりゃあサインするさ。 モニカ いいわ、私もサインする。 ペンくれるかしら。 ペンを差し出すチョウ。 モニカ サインしたわ。 署名欄にはアカンベーマークが。笑うチョウ。 チョウ 言っただろう、君はサインしないって。 モニカ 違うわ!サインしてないのよ。いつでも有効にできるわ。 慌てるチョウ。 チョウ 返せよ! 外を散歩する二人 外の広い通りをゆっくりモニカの車椅子を押す松葉杖のチョウ。 チョウ 俺たちが深く傷ついていたなんて想像つかないな。 モニカ 本当にこの世で一番危険な事は・・・人が何も変らずにいることなの よ。 チョウ そう、この街ではいつでも冒険王が必要なのさ! 空を見上げるとそこには香港の摩天楼が・・・ |
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